ReAF Denture Course

全部床義歯ベーシッククラス 第6期

クラス概要

本クラスは、全部床義歯臨床に必要な基礎的知識から、ハイレベルな臨床テクニックまでトータルで習得することを目標としています。
全8回/計16日間のクラスを通じて患者1名の義歯を製作する過程を実際にデモンストレーションで解説します。
なお、これまでのセミナーと異なる点は、1つの手法だけではなく、様々な手法のメリットや選択についても考察し、なぜその手法を学ぶのかという理由や機序を大切にして解説します。
義歯を得意分野にしたい、義歯を本気で学びたい人にとって、最良のセミナーとなることを約束致します。
本クラスは、日常の義歯臨床をレベルアップしたいと考えている先生方に限らず、これまで義歯臨床に携わる機会の少なかった若手歯科医師も大歓迎です。

研修日程

講習日(土・日×8回 計16日間)
土曜 14:30~19:00/日曜 9:30~16:00

<大阪クラス>【満席(キャンセル待ち)】

  • 第1回2024年4月20日(土)/21日(日)
  • 第2回2024年5月11日(土)/12日(日)
  • 第3回2024年6月8日(土)/9日(日)
  • 第4回2024年7月13日(土)/14日(日)
  • 第5回2024年8月17日(土)/18日(日)
  • 第6回2024年9月14日(土)/15日(日)
  • 第7回2024年10月5日(土)/6日(日)
  • 第8回2024年11月2日(土)/3日(日)

<東京クラス>【満席(キャンセル待ち)】

  • 第1回2024年4月27日(土)/28日(日)
  • 第2回2024年5月25日(土)/26日(日)
  • 第3回2024年6月22日(土)/23日(日)
  • 第4回2024年7月20日(土)/21日(日)
  • 第5回2024年8月24日(土)/25日(日)
  • 第6回2024年9月21日(土)/22日(日)
  • 第7回2024年10月12日(土)/13日(日)
  • 第8回2024年11月16日(土)/17日(日)

会場

<大阪クラス>
ハイライフデンチャーアカデミー セミナールーム
大阪府大阪市北区梅田2丁目6−20 パシフィックマークス西梅田2F

<東京クラス>
東京駅近郊

担当講師

松田 謙一 先生 (ハイライフデンチャーアカデミー学術統括責任者)
松丸悠一 先生(フリーランス総義歯治療専門歯科医師)※第7回のみ

受講費用

132万円(税込)
※日曜日昼食代/テキスト費用含む

受講の様子

受講の様子01 受講の様子02 受講の様子03

受講者の声

受講の様子

VOICE OF STUDENTS

セミナーを受講いただいた方に、受講目的や学ぶ魅力、
成果などの感想をうかがいました。

■受講頂いた方の感想 ①(以下、動画内を抜粋)

  • ・1人の患者さんの最初から、セット後、調整までを実際に身近で見ることができた。
  • ・松田先生の手技を実際に体感することができて、すぐ臨床にフィードバックできるところが良かった。
  • ・エビデンスや論文などの色々な情報を頂ける。
  • ・同じ志を持った、将来的に一緒に勉強していける仲間・友達になれるような先生が集まっている。
  • ・少人数制なので、受講者1人1人に相談と議論ができる時間が十分にあり、ありがたい。
  • ・松田先生の知識が幅広く、それぞれの義歯治療の初期から現代の歴史を詳しく把握されている。
  • ・教科書で勉強したことを臨床で用いることは難しいが、松田先生が「なぜ、どのように、何をすべきか」を詳細に指導してくださる。

■受講頂いた方の感想 ②(以下、動画内を抜粋)

  • ・テキストも充実していて復習もしやすくて、すぐに使える知識がかなり多かった。
  • ・患者さんへのアプローチ方法の引き出しを広げることができた。
  • ・周りの先生と仲良くなれた。
  • ・若手で金銭面の心配があったがスカラシップ(奨学金)を利用し受講できた。
  • ・本には載っていない「何故それをするのか」「何故その方法を選ぶのか」を一から学べた。
  • ・フォローアップの受講者限定のFaceBookで臨床で困ったことなどを質問でき助かった。
  • ・授業の最中でも質問しやすい環境だった。
  • ・実際に患者さんに来て頂くので知識を入れた上で臨床もできるのがよかった。

■受講頂いた方の感想 ③(以下、動画内を抜粋)

  • ・義歯の理論、知識が臨床的に腑に落ちまくります。
  • ・義歯や口腔内を診る視点や義歯製作での最終イメージを持ちやすくなった。
  • ・義歯に関する診療全てにおいて見直しをしています。またその結果良い方向に向かっていると思います。
  • ・なんとなく出来たり、出来なかったりということが何故出来ていて、何故出来ていないということが分かるようになった。
  • ・上下全部床義歯症例についての自分の指標が出来た。
  • ・ひとつひとつの資料が見やすく、復習しやすい。
  • ・ここまで丁寧なセミナーはあまりないと思うので是非違うコースも参加したいですし、後輩ドクターにも参加してほしい。

カリキュラム

  • テキストサンプル01
  • テキストサンプル02
  • テキストサンプル03
  • テキストサンプル04
  • テキストサンプル05
  • テキストサンプル06

毎回3種類の講義と患者デモンストレーションで構成します。
講義:
基礎講義(Basic Knowledge, BK): 義歯臨床に必要な基礎知識を改めて学ぶ
臨床理論講義(Clinical Theory, CT): 各臨床ステップの基本的理論と概念を学ぶ
臨床基本手技講義(Clinical Application, CA):各臨床ステップのテクニックを具体的に学ぶ

第1回 BK: 全部床義歯学概論
CT: 現義歯診断/術前・術後機能評価/概形印象概論
CA: 術前検査法/簡易咬合採得/概形印象テクニック
Demo:概形印象、簡易咬合採得

全部床義歯治療の特徴を再認識するところからスタートします。
そして、義歯臨床の手法がどのように変遷し、現在教育されている方法に至ったのかや、現在の教育の問題点についても考察します。
続いて術前に行うべき、現義歯診断の重要性やその具体的方法、あるいは機能評価等について解説します。
さらに、概形印象を確実に採得するための方法論や重要視すべきポイントについてもデモンストレーションを交えて教授します。

第2回 BK: 義歯臨床に必要な解剖学
CT: 最終印象概論
CA: 様々な最終印象とそのテクニック
Demo: 最終印象、従来法および閉口印象法

義歯臨床に必要な解剖学を粘膜レベルから骨レベルまで順次解説し、義歯床下の解剖を完全に理解していただきます。そして、最終印象の対象である義歯床が被覆するべき範囲について考察します。続いて、最終印象において、なぜ様々なコンセプトが存在するのか、その利点はどこにあるのかを紐解いていきます。またコンパウンドを用いた基本的なシリコーン印象材を用いた閉口印象法それぞれについて、デモンストレーションを行いながら解説します。

第3回 BK: 義歯臨床に必要な下顎位・顎運動
CT: 顎間関係の決定法総説
CA: 咬合採得時に行うことの整理とそのテクニック
Demo: 咬合採得

義歯臨床に必要な組織学について解説します。義歯から入力される咬合力を分散・負担する粘膜の組織構造を知ることは義歯の被覆範囲を理解するために重要です。
続いて、口腔内に生じる粘膜疾患や、高齢者の義歯臨床に必要な全身的な疾患等について解説します。続いて、全部床義歯臨床において最も難しい顎間関係の決定について、様々な基礎知識を供与しながら考察します。

第4回 BK: 全部床義歯の特殊性と歴史
CT: ゴシックアーチ、前歯排列試適の重要性
CA: ゴシックアーチテクニック、前歯排列試適のポイント
Demo: 前歯試適、再咬合採得

義歯臨床に必要な生理学について、下顎運動全体を解説後、咀嚼運動や嚥下運動への理解を深めていただきます。
続いて、ゴシックアーチに関して、基本的な事項からその限界や利用すべき症例を考察したい。また前歯部排列試適を行う重要性や前歯排列位置と発音との関係なども解説します。
デモンストレーションではゴシックアーチの基本テクニック、前歯試適の手順と再度咬合採得を効率的、かつ確実に行う方法について供覧します。

第5回 BK: 義歯臨床に必要な咬合学・物理学
CT: 臼歯排列位置、全部床義歯の咬合様式
CA: 蝋義歯試適時に行うことの整理とそのテクニック
Demo:蝋義歯試適

下顎位に関する用語や中心位の変遷など、義歯臨床に必要な基本的な咬合学について理解を深めていただきます。
その後、臼歯部の排列位置の決定法や、義歯に付与する咬合をどのように選択するのか、あるいは咬合接触させる範囲について解説を行います。また蝋義歯試適時のポイントや問題があった場合の対処法をデモンストレーションを交えつつ解説すると同時に、義歯床の形態が発音に及ぼす影響やそれらをチェックする方法を考察します。

第6回 BK: 義歯臨床に必要な組織/ 病理学・老年歯科医学
CT: 咬合調整のセオリー
CA: 装着テクニック/患者説明
Demo: 装着、咬合調整、フードテスト

義歯臨床に必要なベクトルなどの物理、力学等の基本的知識を解説します。それらの知識は義歯が口腔内で機能する際に、1つの剛体として物理的な挙動をするという基本的事項を再認識する上で非常に重要です。また、臨床編では義歯の装着に必要な知識、例えば咬合調整の方法などを理論を交えながらわかりやすく解説したい。そして、実際に行う装着の手順は元より、患者への説明やフードテストの方法などもデモンストレーションを通じて供覧します。

第7回 CT: 治療用義歯の必要性とその応用
CT: 難症例への対応、臨床例
CA: 現義歯orコピー義歯の修正テクニック
Demo: コピー義歯の修正、粘膜調整の方法

第7回の2日間はフリーランス全部床義歯専門医として有名な松丸悠一先生が担当します。
松丸先生が得意とする治療用義歯を利用しての全部床義歯臨床のマネジメントや、豊富な臨床経験から得られた、高度顎堤吸収症例やフラビーガムなどの難症例への対応法などについて解説をしていただきます。

第8回 BK: 義歯臨床に必要な生理学・歯科理工学
CT: 口腔内・義歯に起こる変化
CA: リコール時のチェック方法, リラインについて
Demo: 義歯調整、リコール時のチェック方法、調整法

歯科理工学について講義を行い、義歯臨床で用いている様々な材料の特性を理解していただきます。その後、装着直後の義歯調整のポイントや、リコール移行後に起こる様々な変化とその対応法について詳しく解説します。またリコール時の咬合検査や適合検査の方法について、デモンストレーションを交えつつ教授します。
なお、第8回ではこれまでの回の疑問点等について受講生参加型のディスカッションを行います。